麻雀プロ芸人!アンジャッシュ児嶋の負けない麻雀サイト“こじまーじゃん”
土田プロに聞いちゃえ!(6) 役ナシ&のみ手リーチでツキを回復!?
※前回のつづき
土田:自分の状態が悪いときにツキを回復させる方法は2つ。
まず1つめは「最も安い手で早くアガること」
児嶋:安い手・・・。でも不調ってことは点棒がないんですよね?なのに打点力を下げるんですか?
土田:そうです。とにかくめいっぱい手を安くしていく。ちなみに成功するかしないかはすべて初動にかかってますから「どこから鳴くのか?」にはじゅうぶんに注意してください。とくに役牌からは絶対に手をつけちゃいけませんよ
児嶋:え?役牌はダメ・・・?(ちと困惑)
土田:例を出しましょうね。例えば「白」がトイツで、他がリャンメン・リャンメンのリャンシャンテンだったと
南1局 5巡目 持ち点:10000
三四八八九③④⑥789白白
土田:ここに「白」が出てきました。でも絶対にポンしちゃいけません。逆に動いてのいいのはリャンメンの「チー」だけです。この例でいうと2―5萬のチー。2―5筒のチー。この2つだけ
児嶋:じゃあもしチーができる前に2枚めの「白」が出てきたら・・・?
土田:ポンしない
児嶋:えー?アガり放棄ですか?(笑)
土田:べつにアガれなくていいんです。目的はツキを回復させることだから。ね?だから、もし2枚めが出てきたら白のポンはもう諦めましょう。雀頭に使う、もしくは安全牌として扱います。
・・・というか白のポンから動いたら逆にアガれませんよ?今は不調なんだから
児嶋:いやー。たぶん鳴いちゃうなー(笑)
土田:ダメ!とにかく「役がつくところ」から鳴いちゃダメなんですって。リャンメンのチーがベスト。できればペンチャンやカンチャンなど「急所からの鳴き」も初動では控えてください
児嶋:いつもとは逆に打つってことですか?
土田:そういうこと。で、2つめですが・・・これは「のみ手の愚形リーチ」ですね
児嶋:またとんでもないのが出てきた!
土田:いいですか。不調時は「リャンメンならヤミテン」「愚形なら即リーチ」と覚えておいてください。ちなみにこれは手づくりの段階においてもそうです。できるだけリャンメンは外し、逆にカタチの悪い待ちを残す。リャンメンよりシャンポン、リャンメンより単騎というように。とくに3と7の待ちがいいですね
児嶋:いやいや!絶対アガれませんて!
土田:「追っかけリーチ」ならなおよし
児嶋:はい!?もうわけわかんないよ~(笑)
そんなの絶対にできませんって。例えば3と7のシャンポンで待つってことでしょ?しかも追っかけリーチで。しかも流れが悪いときに。
・・・恐くないんですか??
土田:ものすごく恐いです
児嶋:でしょ!?(笑)じゃあなんでわざわざそんなことするんですか
土田:たしかに危険です。みんな恐くて押せませんよ。でも、いいですか、ここで押すんですっ。この苦しい条件で勇気をふりしぼって前に出る!
児嶋:なんで??
土田:この愚形をアガりきれたらツキは必ず回復しますから
児嶋:・・・。なんか妙な説得力が・・・
土田:ここまでしないとツキっていうのは回復しません。わけわかんなくてもいいです。とにかく実践で試してみてください。恐い恐いと思っているのは最初のうちだけ。実際はまぁ勝ちますから。その後は確実に流れが来ますから
①スピード重視で最も安い手を狙う
②のみ手の愚形リーチをかける
児嶋:こんなの始めて聞きましたよ・・・
土田:とにかくツイてないときは「逆流」でいくしかありません。まっすぐ打ってると必ず外しますよ
児嶋:ちなみにツキが微妙なときはどうすればいいんですか?
土田:微妙なとき?
児嶋:例えば・・・先制はとれるけど安めだったり、アガれたけど裏がのらずで満貫に届かない・・・みたいなときです
土田:あ~そういうときは何もしない方がいいですね。逆に前に出ない。できるだけ「勝負手」は控える
児嶋:なぜですか?
土田:大抵の打ち手は必ずどこかでミスをします。つまり、好調者がいつかやるであろうポカを待つんですね。まぁA型の最強クラスの人は別ですけど・・・。でもそういう人はあんまりいないので無視で(笑)
つまりちゃんと待ってさえいればいつか必ずチャンスは来る。自分の状態が微妙だから。ある程度のツキはあるから
児嶋:なるほど~
土田:でもただ待ってるだけってのも勿体ないですからね。僕は「相手の参考にならないような捨て牌づくり」をオススメします
児嶋:捨て牌を作る・・・
土田:ええ。まぁカンタンな例でいうと「3枚目の牌を切らない」とか。こちらの手牌構成をぼやかす。あるいは、山読みを妨害する
児嶋:つまり本当は持ってるのに持ってないフリをしたり?
土田:そういうこと。相手に誤情報を与えるような捨て牌ですね。今ツイてる人が間違えた選択をするように誘導します。
例えば889と持っていたら第一打にあえて9を切っちゃう。すると相手は「この人には8がないんだ。つまり山にあるんだ」と思って「いい待ちだ」と捉えるかもしれない。こういう紛れを誘発するんですね
児嶋:す~げ~!そんなとこまで考えてるんですね・・・
今回はここまで!
次回は「特別開講 ツッチーアカデミー」です。
お楽しみに!
<今回のゲスト:土田浩翔プロのマージャン戦術書>
こじもガッツリ読んでます(^_^;)
「トイツ王国の王子様」こと土田浩翔プロ。誰もが認めるチートイツのスペシャリストです。「逆にピンフのことはなんにもわかりません・・・」とは本人談。何もそこまで言わなくても(笑)
麻雀が強くなれることはもちろん、読み物としても非常に面白い一冊です♪
↑「最強麻雀」と銘打たれていますが・・・そうなんです、最強なんです。なんであんな意味不明な打ち方で勝てるの?(失礼w)
「麻雀は人智を超えたゲームだ」と豪語する土田プロ。この人には一体何が見えているのか・・・?
実は子供のころからお父さんの影響で「ブー麻雀」に明け暮れたそうです。あの摩訶フシギな麻雀の原点は「チー・ポン」だった!
近年は赤入りの影響もあり、「鳴き仕掛け」の良し悪しが大きなウエイトを占めています。読むなら今。知っといて損はなし!