麻雀プロ芸人!アンジャッシュ児嶋の負けない麻雀サイト“こじまーじゃん”
バビィに聞いちゃえ!(4) 第18回最強戦・決勝卓をプレイバック!
※前回のつづき
児嶋:僕のマージャンの弱点って何ですか?
バビィ:弱点というかポイントですね。児嶋さんのマージャンは「臆病であるが故に強い」と言いましたが、その反面、弱さにもつながる可能性があるんです
児嶋:どういうことでしょう?
バビィ:児嶋さんは相手を追ってるときはいいんですよ。負けてるときはいい。虎視眈々とチャンスをうかがって必ずモノにします。
問題なのはトップ目に立ったときですね。点棒を持って、最後まで逃げきらなきゃいけないとき
児嶋:なるほど・・・
バビィ:それをわかってもらうために、今回はこんな牌譜を持ってきました
児嶋:なんですか?
バビィ:(牌譜データを見せて)これ、覚えてます?
児嶋:出た~!最強戦ですね?
バビィ:そう!やっぱり覚えてましたか(笑)
※【第18回麻雀最強戦】(左下がこじ)
全国3000名から勝ち上がってきた読者代表8名と、麻雀プロ&著名人の12名。計20名が予選4回、決勝1回を闘い「麻雀日本一」の座を争った。
出場選手:荒正義・飯田正人・和泉由希子・片山まさゆき・児嶋一哉・佐々木寿人・須田良規・二階堂亜樹・二階堂瑠美・萩原聖人・福本伸行・・・など
※見事、決勝卓に駒を進めた児嶋。
局面はオーラスへ・・・
<オーラス得点状況>
東家:34000(児嶋) 南家:23200
西家:26200 北家:16600
児嶋、二着と8200点差をつけてトップ目。
当面のライバルは26200点持ちの西家。満貫の出アガリ、もしくは1300・2600のツモアガリで児嶋を逆転する
と、9巡目。
ドラの⑦をツモってきた児嶋!
※9巡目、児嶋の手配
一三三④⑤34567888 ⑦
解説席の佐々木寿人プロ
「ドラですが、ここは⑦をツモ切りでしょう」
しかし・・・児嶋が選んだのは打④!
バビィ:いやわかるんですよ。ものすごくわかります。ドラの⑦は絶対に切れないと。もし西家にポンされてアガられたら満貫(+8000点)で、もう終わりですからね
児嶋:はい。だからカン⑥なんていう悪いカタチを残しちゃったんです・・・
バビィ:でもここは好形のイーシャンテンなんで、受けの広さを優先するなら⑦はツモ切りなんですよね
児嶋:間違いありません
バビィ:ちなみにこの後どうなったかというと・・・児嶋さんは⑧を引いて、⑥⑨待ちのテンパイにもっていきます
※11巡目、児嶋の手配
一ニ三⑦⑧34567888
バビィ:これね、上手いんですよ。たしかに上手い手筋です。
ただね、勝てる人というのは、この西家のように愚形リーチをかけて、一発でツモりアガるような力強い麻雀なんですね
※11巡目、西家がリーチ。
待ちは「カン八」と苦しいが・・・なんと一発ツモで満貫!
児嶋をまくり、逆転優勝をものにした!
四四七九①①①⑥⑦⑧345 八
児嶋:いや~このときはね、たとえノーテンで流局しても僕の優勝だったんですよ
バビィ:そうそう!
児嶋:その微妙な点差が難しかった・・・。ついよけいな守りに入っちゃったんです
バビィ:そうなんですよ。もしもノーテン罰符で順位が変わるなら、児嶋さんは攻めるしかない。迷わなくていい。でも今回は、ノーテン流局でも優勝なんですよね。だからわざわざ相手にドラポンなんかさせる必要はないだろうと
児嶋:そう。だから配牌もらってすぐ「ドラだけは絶対に離さないぞ」って決めてたんですよ
バビィ:決めてましたね。じゃないとあの④は切れませんから
児嶋:いや~。ほんと後悔してます
バビィ:いやいや!後悔なんてしなくていいんですよ。ただ、児嶋さんの麻雀のポイントってことです、この⑦切れないのが。
たしかに手づくりは上手い。これは持ち上げてるわけじゃなくて、児嶋さんの麻雀はそうとうなレベルですよ。でも勝つ麻雀って、上手さじゃないんですよね。最後の最後は・・・(胸をドンッと叩き)ここなんです
バビィ:そこさえクリアできれば、児嶋さんのマージャンはもうひとつ上の段階にいけると思います。もともとバランス感覚は非常に優れてますから
スタ:ちなみに児嶋さんの麻雀はプロでいうと誰に似てますか?
バビィ:うーん、そうだなぁ・・・。昔の荒プロかな
スタ:荒さんですか!?
今回はここまで!
こじまーじゃん=荒プロの麻雀?マジっすか!(笑)
次回もどうぞお楽しみに~
<今回のゲスト:バビィの麻雀戦術書>
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捨て牌を読み、相手の手牌構成を推理。
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