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【MONDOTV名人戦】超一流プロにインタビュー!(荒正義プロ#1)

モンドTV「麻雀プロリーグ」の3大タイトル戦のひとつ「名人戦」
選抜された百戦錬磨のベテランプロ(over50age)8名による、円熟の技と巧みな心理戦。それぞれの個性あふれる戦術が競技の枠を超えたドラマを生み出す!

ホームページはコチラ→モンド麻雀プロリーグ11/12 第6回名人戦
MONDOTV名人戦

モンド名人戦インタビュー。荒正義プロ

(対局前の控え室にて)

スタッフ(以下、スタ):対局者の「目線を追う」という荒プロの麻雀。これにはどんなメリットがあるのでしょうか?

荒:要するに「目は嘘をつかないから」なんですね

スタ:目は嘘をつかない

荒:人間はすべて目に出ますから。あらゆる情報が詰まってます。例えば「中」が捨てられた場面でそれを見ない人間は「中」をポンしない手牌だということ。つまり「白」か「發」を持ってる可能性もある

スタ:なるほど・・・

荒:他にも、誰かが「3m」をポンしている場面。3枚並んだその牌をちらりと見てからリーチをかけたとしたら「1m待ち」や「2m待ち」はじゅうぶんに考えられる。「3―6m待ち」だってありうると

荒正義プロ

荒:あと目を見ていれば手牌の「値段」もわかりますよ。もちろん「スピード」も

スタ:(すごい・・・)

荒:たぶん今のプロの中にやってる人はいないんじゃないかな~。滝沢や寿人の麻雀を見てても僕は「目が死んでる」という表現をするんだけど・・・つまり見てないってことね。相手の目線を追ってないから

スタ:へ~

荒:ただ「競技麻雀」においては「見る必要がない」という側面もあるんです。でも見ることによって2割でも精度が増すなら見た方がいいじゃない?たとえ2割でも年間トータルで考えるとすごい差になるからね

スタ:ちなみに対局中のどのタイミングで相手の目を見ているのですか?

荒:主に「ツモる瞬間」と「牌を捨てる瞬間」。もちろんいつも見てるわけじゃないんですよ?それだと疲れちゃうから。ポイントとなる局面だけね。例えば「あ、異常な捨て牌だな」と思ったら相手の目にぴゅっと目線を走らせる。・・・逆に言うと自分の手牌なんてほぼ見てないから

スタ:え!?自分の手は見ないんですか??

荒:見ない見ない。見るとしてもほんの一瞬だけ。「これがこうなって、こうこうこう」と瞬時に考えてあとは見ない。まぁちょっと難しい手になったら考えるときもあるけど(笑)相手の捨て牌と目線を追うこと。この2点にほとんどの労力を使ってます

スタ:ほとんどが相手の観察ですか・・・

荒:まぁ正直言わせてもらうと「捨て牌から待ちを読む」なんてのは「読み」じゃないからね

スタ:どういうことでしょう?

荒:だってそんなのは当たり前だから。「この牌が出てたらこれが危ない」それはフツウのこと。見るべきは「相手の心の動き」ですよ

スタ:心の動き・・・

荒:例えば親マンを打った相手と、逆にアガった相手とでは出てくる牌が違うじゃない。あとはその人の性格もある。打ち込んだことによって燃えて立ち向かってくるタイプと、反対にしょげて牌が出てこなくなるタイプ。これを見分けないといけない

荒正義プロ「心の動きを見る」

荒:例えば「オリ打ち」をした相手がいて、次局どうも受け気味で打ってるなと。じゃあ2枚切れのカン2pでもリーチの一手。相手が向かってこれないように仕向けて手を潰しちゃうわけ

スタ:まさに見えない部分の駆け引きですね

荒:これは普通だけどね~。とにかく相手の特徴をインプットしておかないと。性格、人間性、打牌の特徴、すべてですね

スタ:では「目線を追う」意外にも見ているところはあるのですか?

荒:もちろんありますよ。例えば盲牌の動作とか

スタ:盲牌にも出ますか

荒:出るね。とくにピンズの⑥⑦⑧ね。この3つの牌は後ろから触ると最初はどれも同じ手触りになるでしょ?

麻雀牌 ローピン麻雀牌 チーピン麻雀牌 パーピン

荒:つまり盲牌の手つきが深くなる。ほんの一瞬だけどぐっと力が入るんだよね。④と⑤も同じ

スタ:(ひえ~)

荒:あとツモってからもじもじしている人。「きっと安全牌がなくなったんだな」と。それから急にツモ切りの動作が早くなる人ね。これには高い手のヤミテンに注意

スタ:「カラ切り」はどうでしょうか?

荒:あれもほんとは止めた方がいいんだよね。例えばその前にヤミテンしてるのを看破してたとする。そこに手の内から7sが出てきた。じゃあ「567か678があるな」とかわかっちゃう。次に3pが出てきた。これは「234」の3だなと。ドラは1枚ありそうだと。役はタンピン。じゃあヤミで最低でも5800はある・・・みたいに手格好がぜんぶ透けちゃうからね

スタ:へ~!

荒:あと年寄りは「イチニサン」がわからないからとか(笑)

スタ:え・・・?(笑)どういうことですか?

荒:年をとると目が乱視になってくるじゃない。とくにマンズの「一ニ三」の見分けがつかない。「あ、マンズ待ちだな」とすぐわかっちゃうよね(笑)やっぱりどうしても目に出るから

スタ:ちなみになんですが・・・「目にまったく出ない」という打ち手は存在しないのでしょうか?

荒:寿人かな

スタ:寿人プロ!・・・目に出ないんですか?

荒:彼は出ない。だからあんまり情報を得られないかな。まぁ普通は出るんだけどね~

(予選第1戦。荒×土田×新津×前原)
予選第1戦。荒×土田×新津×前原

※今回はここまで。
ちなみに「目線を追う」という荒プロの麻雀ですが・・・なんと身につけるのに15年もかかったそうです!次回もすんごい話が飛び出しますよ~。お楽しみに!

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「CATV」「スカパー!」「スカパー!HD」「IPTV」

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